繁殖について
金魚を飼っていると、次第に繁殖させてみたいと思うようになるものだと思います。金魚を繁殖させるにはコツさえ知っていれば簡単に出来ます。また飼育環境が良ければ自然に繁殖する事もあると思います。金魚飼育に慣れてきたら是非オリジナルの金魚の繁殖に挑戦してみて下さい。
金魚の産卵時期は水温が20度前後になる春~夏にかけてです。しかし家で飼われてヒーターを使っている場合はいつでも産卵する事が出来ます。金魚は一回の産卵で約5000個、多い品種では1万個の卵を、1~3週おきに数回産卵します。
魚巣
金魚の卵は付着卵なので、水面に浮いている柔らかい水草等に付着します。なので、産卵させる時には柔らかい水草、ホテイアオイなどの水草を浮かべましょう。
または人工的に作れる、ビニール紐を束ね細く切った物でも代用できます。丁度ボンボンを作る要領でビニール紐を細くします。このような卵を付着させるための水草やビニール紐の束を「魚巣」といいます。この魚巣が無いと、卵はガラス面や砂利などに付着し、取り出し難くなります。
産卵
成熟した金魚のオスとメスが一緒にいれば、自然に産卵します。しかし産卵後、孵化させる作業をするため、人工的に産卵時期をコントロールした方が繁殖しやすいです。通常冬から春に変って水温が20度前後になったら産卵行動を促してあげます。促し方は水槽の水換えです。水換えすると、新しい水が刺激になって水換えした次の日には産卵してくれます。
オスがメスを追いかけ、体を擦り付けたり、腹部をつついたりします。こうしてメスは産卵をし、オスが卵に精液をかけます。このような産卵行動は一般的に水面近くで行われるので、魚巣は浮かべるように設置しましょう。
卵
産卵された卵はそのままでは孵化しない事もあり、また金魚に食べられてしまう事があるので、産卵を確認したら魚巣ごと他の容器に移します。孵化用の容器にはエアレーションをし水温を20~25度に設定します。20度で5日、22度で4日、24度で2.5日程で孵化します。
別の容器に移す前に、もう一つ違う容器でマラカイトグリーン30万分の1溶液を作り、30分弱薬浴させると、水カビの発生を防ぎ、孵化率が高まるのでやっておきましょう。
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